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アルコールストーブ 自動炊飯シリンダーを自作してみた

ちょこっと自作

おそらく去年からだと思うのだが、アルコールストーブ用の自動炊飯シリンダーなるものが出回っている。
トランギアのアルコールストーブで炊飯すると直火が強くて焦げ付きの調整に結構神経を使うのだが、これを使うと自動でいい感じの炊飯をしてくれるらしい。

1000円ちょっとなので手が出ない訳ではないが、構造が簡単そうなので試しに作ってみることにしよう!^^

とはいうものの材料をどうしたものか?
サイズは商品を参考にすると、直径36mm、高さ40mm程度という事は分かったのだがアルミの丸筒が見当たらない。
ゴミ箱を漁っても見つからず途方に暮れていると、溶接のテストで使った鉄パイプの端材が転がっていた。管の直径は32mmなのでちょっと細いかな。でも今のところ一番近いものはこれしかない。


40mmほどは綺麗な部分が残っていたので切り取って試作してみることにします。
蓋は鉄ワッシャーでいいか。

ちょっと細い上に熱伝導とかいろいろ心配だが、まぁしょうがないね。

さて次はアルコールを含ませる綿のようなものが必要みたいだ。
石綿?グラスウール?不燃性の材料が必要だがこちらも見当たらない。
Amazonで商品を見ていると交換部品としてカーボンフェルトとステンレスメッシュのセットが280円で売っていたのでこちらを購入してみる。


IMCO製のシリンダー用のパーツです。


フェルトの幅は35mm
ステンレスメッシュの直径は、25mm ってことは内径は意外と狭いのか?

意外と形状的には近いものになるかもしれないぞ^^


ワッシャーの内径を広げてそれっぽい大きさにしてみた。
アルミならろう付けするところだが、スチールなので溶接します。


溶接しました。^^


仮組しました。


何もかも適当なのである程度見込みはあるのか?
ちょっとテストしてみます。


20ccでテストします。

まずは比較用にノーマルでのテスト


1分ほどで2次燃焼開始


8.5分で弱火に


9分でほぼ終了

では試作1号機


種火?


10分後、種火?
こりゃだめだな^^;


なんと20分後に2次燃焼開始


約1分間ほどで2次燃焼終了


スタートから25分後でほぼ終了

敗因は初期の炎が弱すぎて本体の温度が上がらずに2次燃焼に移行しなかったのかと。
口径が小さいのかな?
材質が悪いのかな?

もう1点フェルトは底につけるのか、持ち上げるのか?
推測だが、市販品には台座があるのでその厚み分は底上げされているのかと、
また少量のアルコールの場合、フェルトから溢れた分が2次燃焼用の燃料になるのかと思う。

フェルトは、約15ccアルコールを保持したので今回の場合は5ccほどが2次燃焼用に回ったのかと思うことにする。
とすれば立ち上がりの遅さを解消するには、材質の変更は今はできないので口径をもう少し広げてみるか?


ってことで口径をもう少し広げてみました。
一旦この材料での試作はこれで完成形とするため見た目もちょっと整えてみました。


トップはステンレスメッシュ
バーナーで点火していたので焼けて変な色になってます。^^;


表面はヘアラインってか、サンダーで擦った後をそのまま残してるだけなんだけど、
ワイヤーブラシで鈍い光沢にするのが最近のお気に入りです。^^


内部はカーボンフェルトを入れてスプリングで下がらないようにしています。
意味があるかは自信ありませんが、これで吸い上げ続けるのを防止したつもりです。

さて口径を広げてフェルトを持ち上げたバージョンでテストです。


弱火はあんまり変わらないなぁ


15分後、若干大きくなったもののまだ弱火


25分後、2次燃焼開始


2分間ほどで2次燃焼終了ぽい


28分で終了
んんんちょっとダメかな。

やっぱり本体温度の上昇が遅すぎて、2次燃焼することには燃料が残っていない感じです。
もう少しはやく温度を上げなければ….


もしかすると上に鍋的なものがあればはやく温度が上がるんじゃね?
実際の使用を想定してシェラカップを置いて再テストしてみます。

 


8.5分後、2次燃焼開始。
いい感じじゃね?^^


いいかんじ^^


3.5分間2次燃焼が続きました。
この時間は投入するアルコール量で調整可能なはずです。


スタートから20分で終了

ちょっと手応えあったかな^^

2次燃焼開始までの時間調整方法を考えたのでちょっとテストしてみます。


あえて端に寄せて引火を誘発してみます。


先ほど同様にシェラカップを載せています。


ええええ、1.5分で2次燃焼開始
思いのほか早かったです。


5分後、中火?になりました。
今までなかった火力モードです。


10分後まだ中火モードが続いています。


面白いですね。
この燃焼モード何かに使えるかも。


16分後まで中火が続きました。
煮込みに使えますか?^^

とりあえずレトルトカレーを温めるときにでもこのモードを使うかな?^^

さて本題に戻って、2次燃焼の時間はアルコール量で調整できそうな手ごたえがあったので実際にメスティンで炊飯してみたいと思います。


5cc増量して25cc投入します。
15ccがフェルトに10ccが溢れて下に溜まります。


炊飯開始!


8.5分後、2次燃焼開始


約3分間、2次燃焼しました。
思ったより短かったような….ちゃんと炊けるかな?
まだ吹きこぼれの最中だぞ。


20分後まで弱火が続きます。
10分以上弱火が続いておりその間蒸気が出続けています。
水分は蒸発できていそうです。


24分後、ほぼ種火なのでここで終了とします。

(;´∀`)さぁ炊けたかな? めちゃ不安。


おっイケてる?


いい感じに仕上がってましたヽ(^o^)丿


焦げつきチェック! かなり小さいですね。自動で炊けているので及第点じゃないでしょうか。

って事で試作機ですが一応使えそうなので完成品としてしばらく使うことにします。

自分用にスペックをまとめます。
1合:25~30cc(冬、無風)時間約20分
シリンダーを端に寄せると、早めに強火になりすぐに中火に移行し、中火が長時間続く

ってことで簡単な構造ですが、諸要素が複雑に絡むので何が正解かはわかりませんが、一応それっぽいものが完成したのでこれにて終了とします。^^

<追記 個人メモ> 2024.5.11
冷凍ホタテの炊き込みご飯を作ってみた。

米1合
ホタテ中4個
人参少々
あげ少々
醤油1/2さじ
酒1さじ
昆布だし少々

アルコール 35cc (春、無風)

30ccで炊飯したが水分が多い段階で中火に移行したので5cc追加
冷凍ホタテで温度が下がったか、具材が多いためか?
白米じゃない場合はちょっと多めの燃料のほうが安心かも。

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