昔からよくあるハンダ作業用のルーペスタンドは持っている。
こういうやつね。
でも小さすぎるんだ。虫眼鏡を固定しているだけだからね。
おっさんになってから精密作業にはヘッドマウントのルーペを使い始めた。これは非常によく見えて良いのだが、裸眼と交互に確認するような作業においてはいちいち脱着操作しなければならず煩わしい。
まぁ作業内容により使い分ける訳だが、大型のルーペスタンドと複眼の実体顕微鏡は欲しいと思っている。
しかし実体顕微鏡は高価な為当分は無理なので、今回は安価で使用頻度が多い大型のルーペスタンドを買ってみることにする。
Amazonを物色するがなかなか決まらない。
似たような商品が散見されるが、悩ましいのが倍率だ。
手元で精密作業ができそうか、電子回路のハンダ付けは出来そうかという点だ。
倍率は高いほど良いのだが、高すぎると焦点距離が短くなりハンダ作業が出来ないという本末転倒な事態になってしまうのだ。
ターゲットの倍率は5~10倍程度と推測するがこればかりは現物を使ってみないと判らない。
倍率は10倍です。 レンズは約10cmあります。
大きすぎず、小さすぎず。両目で中が覗けました。
レンズはクリアで歪みも無く良好。
可動性は思っていた感じを大幅に下回るものでした。
回転操作は片手でも楽にできますが、伸縮調整は両手で丁寧にしないと壊しそうです。
最たる原因はこの根元の回転軸に当たる部分で、鉄棒ではなく鉄板を丸く整形しただけのもの(パイプ状)なので完全に強度不足です。
大体15cmぐらいです。
ハンダ付け作業や、手芸などの手元にも丁度よさそうな感じです。
ちなみにライトは問題ありませんでした。
明るさは十分ありますし、暗く調整も可能です。
カメラと対象物の間にルーペを割り込ませるとこんな感じです。
写真では伝わりにくいですがちゃんと大きく見えていますよ。
写真では気になる像の歪みも作業用としてはさほど気にはなりません。
倍率はもう少し高かったらよかったのですが、焦点距離を考えるとこの程度で正解なのかもしれません。
しかしこれが10倍というのはちょっと違う気がします...
その辺の知識はあまり無いので深く突っ込むのはやめておきます。
そもそも商品説明の倍率なんて全く信用できませんからね。^^;
Amazonで売られている5~10倍の類似商品は、実はすべて同じ倍率かもしれないと勘ぐっています。
基板をよく見ている人ならこの写真が一番伝わりやすいかな?
裸眼ではピンボケの老眼まるむしですが、ルーペを通すとこの程度には見えるようになります。
LSIの足もちゃんと見えるのでハンダ付けも問題なくできるレベルです。短絡の有無もギリ判断できるレベルでしょうか。
(ハンダのクラック判別は無理です。実体顕微鏡が必要です。)
って事で難点もありますが値段比で十分な性能じゃないでしょうか。
<追記>
各関節の六角ナットをすべて緩めてみました。
そのうち抜け落ちそうですが伸縮調整が片手で行える程度にスムーズになりました。^^
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