プログラミング関係のネタは、https://marumusi-soft.iceprobe.net に分離しました。

ワークテーブル的なものを作ってみる 作業台編 その9 木工バイスを付けてみた

自作ワークテーブル的なもの

前回の続きです。
木工バイスをどう作るか試行していましたが大体方針が決まったので本格的に製作にかかります。

取りあえず長ナットの部分を作ります。


フレームを作った時の端材を拾ってきました。


ハンドグラインダーで切り出し、ベンチグラインダーで整えました。


長ナット載せてみました。
あれ?思っていたより横のスペースが狭いなぁ
これじゃネジ穴開けられないかも。


造り直すのが面倒なので向きを変えてOKって事にします。^^;


M4のネジに対してM5の穴を開けます。
取り付け後の歪み微調整用です。


溶接しました。^^


ぶらぶらさせて重力で直角出してます。
まぁ大体こんなもんでしょう。


M4タップ用の下穴は3.3mmです。
穴あけてタップを切って完了


取り付けました。
ネジは緩めに締めてあります。


鉛筆突っ込んで印


じつはこんなものを用意してみました。
樹脂製のブッシュ&フランジブッシュ
樹脂と言っても滑走性の高い樹脂で、商品説明では「ポリアセタールに潤滑油および特殊充填剤を樹脂内に均一に分散含有させた無給油軸受です。」ってことです。
要するにベアリングほどではないけど摩擦抵抗がめちゃ少ない軸受けって事です。

初めて使うのですが、1個50円程度で手が出しやすいので、使い勝手が良ければ今後も使っていこうと思います。


支持棒のこの部分は金属同士が擦れるのでここにフランジブッシュを入れておくことにします。


段差が出ないようにフランジ部分を座ぐり加工しておきました。


次に送り用のM12のねじ棒をセットしてみました。
ばっちりですね。^^


角度に問題が無かったのでこちらのネジはしっかり締めておきます。

さてフレーム側はこれで良し!
可動部分に着手します。


野ざらしの古木置き場からなるべく分厚いものを発掘してきました。


何に使っていたもの不明。釘が刺さったままになっています。


電動ドライバーを使うようになってから釘は使わなくなったので、
釘抜を使うのも久しぶりです。


以前つぶやいた通り#40をAmazonで買っておいたのでこれで表面をきれいにしたいと思います。


いやーダメだわ。
手鉋の方が圧倒的に速いわ。


取りあえずはこんなもんでいいでしょ。


平面もできたのでよし。


丸鋸でカットしています。


ワークテーブルは天板が2枚に分かれており、中央に空間を設けているので、丸鋸で切る場合もV字に折れてキックバックしたり、下地を切り込んでしまう様な心配はありません。
これが分離させた理由の1つです。


可動部の木材と送りねじ棒の連結部用にこんなものを作りました。
M12ナットにM5のタップを切ってイモネジを入れました。
イモネジはジャンク回収品で先が丸いので最適ではないのですが良しとします。


バリがあるのでタップでバリ取りしました。
M12のタップなんて持ってたかな?と思いましたが、


一番最初に買ったタップダイスセットにM12が入っていました。
数千円のセットは恐ろしく切れないので買って後悔していたのですが、
滅多に使わないサイズのネジ山修正程度ならこなせるので持っていても良いのかなと考えを改めました。


内側になる面にナットが収まる穴を掘ります。
あっワッシャー入れた方いいよね。
負荷がかかるのは解放時だから必要ないかなぁ....やっぱ念の為入れておこう。


急遽25mmの座ぐりドリルで拡張
よし!と思ったらM12のワッシャーが入らない(*´Д`)
事前に調べろよ...って事だよね。しかし困ったワンサイズ上は32mmになってしまう。
32mmは大きすぎる....どうしよう...
悩んでいるとM10のワッシャーなら入ることが判明したので、ワッシャーの穴を12mmに拡張しました。
思い付きでやってるのでグダグダですね。^^;

 


M12ねじ棒用の穴ですが、1mm厚のブッシュを入れることにしたので14mmドリルで穴を開けてブッシュを入れました。
木材とネジが擦れる部分なので必須かと思います。
当初はここにベアリングを入れようかと考えていたのですが、高速回転させる訳でもないので安価なブッシュでも十分かと。
ちなみに穴には20mmブッシュが2個入っています。


次は支持棒部分を仕上げます。
棒をセットした様子ですが、奥に写っているのがそれになります。
カットの必要が無い様にかなり分厚い材を使ったのですが......


下から見ると支持棒の先がすでにフレームに当たっています。
手で軽く閉じた程度で奥に当たっているという事は薄物は締め付ける事が出来ないということです。
もちろん短くカットするという選択肢もあるのですが、出来れば先端のネジ穴は残しておきたい。というのも、もし完成してブレが酷いときは左右の支持棒を連結したいという考えからです。

どうしようかなぁ......

悩みましたが可動板側に飛び出させることにします。
ちょっと不細工になりますが苦肉の策です。


1*4くり抜いて


軽く表面整えて


取付完了。
これで奥に19mmほど余裕が出来たはずです。


十分な空きが出来ました。


十分すぎるので先に大きなワッシャーを取り付けてストッパーにしますね。


バイスの口を広げ過ぎてもこんな感じで止まります。
ねじ棒にストッパーの細工をしようと思っていましたがその必要はなくなりました。

よしよし!もうすぐ完成だ....ハンドル付けてみるか!


おぉなんかそれっぽくなったね。^^


裏はこんな感じね。


ハンドル側は締め付け時に負荷がかかるのでワッシャーを2枚入れておきました。遊びは0.5mm程度に抑えたので開閉はハンドル操作に即座に反応します。

ハンドルが小さくて回しにくいかと思いましたがそれほどでもありません。
但し、送りは遅いです。自作された人はみんな不満を持っていると思います。出来れば三条ネジが欲しいのですがそうそうころがっている物じゃないですからね。

汎用のねじ棒は一条ネジなので沢山回さないと進みません。
少しでもピッチが荒くなるようにM12のネジを使いましたがそれでも遅いです。もっと太いネジ棒も入手可能だったのですが、加工に必要な道具が揃うのか考えて諦めた次第です。


段差があるので鉋で整えます。


ヨシ!


後はこの辺に天板と同じ10mmの穴を空けておこうかな。
後々使い道は考えるとしても共通サイズにしておけば問題ないだろう。

どうやって垂直の穴を空けようか....
天板の穴あけに使ったドリルガイドはセッティングするのが面倒なんだよねぇ.....


端材で垂直ガイドを作ることにします。
ボール盤で垂直穴を開けました。

これだけでも良いのですが、下部の角は削り落としています。


穴あけ位置にセットした時に明かりが入るので見やすい。


また横から覗くとドリルの先端が見えるのでズレていないか確認できます。


2箇所穴を開けました。


ガイドを使って開けた穴に支持棒を突っ込んでみました。
どうやら垂直に穴があけられたようです。よかったよかった。


10mmの支持棒が適度な摩擦で止まっています。
もしかしてこれって、このままでも使えるんじゃないか?


上から見るとこんな感じです。


開口幅は180mmです。ちょうどスコヤがすっぽり入りました。


てことで一旦完成とします。

コメント

  1. ojisan より:

    この暑いのによくやりますね・・・ご苦労様です
    一つ質問させてください、ポリアセタールに潤滑油および特殊充填剤を樹脂内に均一に分散含有させた無給油軸受ですが水中でも使用可能でしょうか
    ポンプの軸受けにどうかなって思いましたのでよろしくお願いします

  2. まるむし より:

    強烈に暑いですね。(*´Д`;)
    日中作業は命の危険を感じてスポットクーラーを使ってます。

    ポンプの軸受けですかぁ。。。その辺記載がなかったのですが水中使用は想定外だと思います。
    安価なので自分ならチャレンジするかもしれませんが。

    ちなみに、ポリアセタールではなく、ポリフェニレンサルファイド樹脂や高性能ポリマー系の無給油ブッシュなら水中、海水中、薬液中での使用を想定しているみたいですよ。
    ちょっとお高めですが安心を買うならそちらかと。

タイトルとURLをコピーしました