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バッテリーの劣化具合が判る! バッテリー診断機を買ってみた LVYUAN TK-100

買ってみたのでレビュー

バッテリーの充電具合というのは、満充電時の電圧から判るし、最近の充電器なら診断もしてくれるだろう。
しかし劣化がどの程度進行しているかは電圧からは判らない。
では何で判断するのかというと内部抵抗から算出できるのだ。
抵抗と言えばテスターで簡単に計測できるが、相手は電気が流れるバッテリーなので通常の方法では計測できない。
そこで今回のバッテリー診断機が登場です。


こんな装置が数千円で手に入るとは...
型番:TK-100 Amazonで3198円でした。


本体裏面には、CCAの参考値がのっています。

計測時にCCA値(標準化されてた計測方法での容量ぽいもの)を入力する必要があり、
この数値をもとにいろいろと計算するので間違えると残容量などの値がおかしくなる。


取説が付いていたので、無くした時用に全ページ載せておきます。

使い方はいたって簡単なのだが、CCAを事前に調べておく必要がある点だけはちょっと面倒だ。


それではとりあえず瀕死のバッテリーで試します。


瀕死ではあるが10V程度の電圧は出ています。

なおバッテリー診断機の電源は対象のバッテリーから給電する仕組みで、8V以下のバッテリーでは作動しません。

 


クリップをバッテリーに接続すると画面が表示されます。


バッテリーの種類を選択します。
一般的な鉛バッテリーならSTDで良いようです。
今回テストで使用しているバッテリーは、密閉型アイドリングストップ対応の鉛バッテリーです。

STD以外にも、AGM,GEL,EFBが選択できます。
型番や商品名にこれらの記号が含まれていたら該当する可能性がありますが、それ以外はSTDになると思います。


CCAを選択してCCA値を入力します。
テストしているバッテリーは本体にCCAの記載が無かったので、
型番をネット検索して400Aであることを確認しました。

CCAのほかに、IEC,SAE,EN,DIN,CAも利用できるようですが、
CCA以外はほぼ使う事が無いと思います。


バーがくるくる回って計測開始!
数秒で結果が出ます。

レポートは3種類で以下のものが表示されます。


SOHとは、新品の満充電を100%とした時の、現在の満容量です。
本来の容量の3%にまで低下しているという事ですね。

このバッテリーの容量は、カタログ調べで34Ahだったので、
34Ah*3%≒1Ahって事になります。

その下に現在の健康状態が一言で表現されています。
難しいことが分からなければ、ここを見るだけでも大丈夫です。
容量が50%を切っているので、REPLACE(要交換)と表示されていますね。

PERFECT:完璧
GOOD  :良好
BAD   :悪い
REPLACE :要交換 
RECHARGE:充電してから再テスト

その下が計測できた内部抵抗値ですね。
200mΩと出ています。正常なら10mΩ程度のはずなのでとんでもなく高い値になっています。

劣化が進むと内部抵抗が増えるので、この値が大きいほど劣化しているという事になります。
しかしバッテリの種類、メーカー、更には個体差まであるらしいので、この数値だけで比較して良し悪しを決めるのは難しそうです。


SOCとは、現在の満充電量を100%とした時の、現在の残量です。
充電器などで判断できるのはこの値になります。
総容量が3%まで減少していても充電すれば満充電になるので劣化に気が付きにくいという訳です。

先ほどのSOHで算出した現在の満容量が1Ahだったので、
1Ah*1%=0.01Ahの残量という計算になります。

10.9Vは現在の電圧ですね。
電圧からSOCが算出されているのではないかと思われます。
どの程度複雑な計算をしているのか分かりませんが、12V程度なら残量は50%ぐらいが表示されるはずです。


EDCとは、放電電流推定値です。
まるむしが正しく理解できているか怪しいのですが、安全に取り出せる電流量?の事ですかね。
それって蓄電容量とイコールなのでは?とかも思うのですが、
おそらく内部抵抗値が大きく影響しているかと思うので瞬発力と表現したほうがよさそうです。

A:100Aを3秒流せるバッテリー
B:3Aを100秒流せるバッテリー
どちらも300Aを放出できますが、セルを回せるのはAのバッテリーですね。
そういう理解で良いと思います。^^

軽自動車のセルモーターでも80~150Aの電流量が必要なようなので、13Aでは話にならないという事ですね。


もう一つダメなバッテリーの事例をやってみます。


こちらのUPS用の鉛バッテリーなのですが、容量は7.8Ah記載はありますがCCAが不明です。


しょうがないので裏面の一覧表を見て、100Aと仮定します。


常時微弱充電していたバッテリーなので満充電状態です。
電圧も13.1Vもあって健康そのもののように見えますね。


しかし内部抵抗が200mΩと異常に高いのでダメなバッテリーという事が分かりました。
CCAを適当にしたので正確ではありませんが、SOHも15%となっています。


EDCも15Aと低いですね。

健康状態はもちろん、REPLACEです。
とまぁ充電器とテスターだけでは分からない状態を計測できる便利なチェッカーという事ですね。


次が本命のバッテリーで、購入のきっかけになったものです。
先日エンジンが掛からなくて、充電器のスターターを使ってエンジンを掛けたのですが、もしかすると交換の時期なのか?と判断に迷っていたわけです。


最初に計測したものと同型のバッテリーなので、CCAは400を設定。
SOHは100%、診断結果はPERFECTでした。
内部抵抗も6.6mΩなので全然問題無いという結果が出ました。


充電状態は79%、電圧12.5V
セルを回すのに電気をたくさん使って、その後1日運転して充電したのでこんなもんでしょう。


EDCは、456Aなのでセルを回す瞬発力は申し分ないですね。

てことでバッテリーの交換は必要ないという結果になりました。

じゃぁエンジン掛からなかったのは別の原因か?....(;´・ω・)
バッテリーの劣化が問題なら交換だけで解決したんだけどなぁ...

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