帰省した際に物置の整理を頼まれ、手あたり次第ポイポイ捨ててやったのだが、その中にちょっと気になるものを見つけたので回収しておいた。
めちゃ古そうな電動ドリルです。
長らく使っていなかった様子で、錆びもかなり出ているので動かない可能性大です。取りあえず通電確認してみます。
(・・? ピクリとも動きませんね。
ただ動きたそうな小さな振動が微かに伝わってくるので完全に死んでいるわけではなさそうです。
ドリルは沢山あるので欲しいわけでは無いのですが、捨てるのは可愛そうなので復活させてあげることにします。
2.7A 260W 0-900RPM
かろうじてスペックが読み取れます。
Max900RPMって結構低速ですね。
今時のドリルは2000RPMを超えるはずなので、どちらかというと電動ドライバーの回転速度に近いですね。
ところでこれ、いつ頃のものなんでしょう?
Rockwellというメーカーをまるむしは知りません。
調べてみると1970年代にRockwellというアメリカのメーカーが販売したもののようです。当時は結構メジャーだったみたいですね。
さて分解してみましょう。
変色したグリス
突いてみるとキャラメル程度の硬さまで乾いていました。
黒く汚れた部分はもうカチカチです。^^;
汚れが酷いですね。
グリスが残っているように見えますが固まっています。
特にここが分離できないです。
ギアはプーラーを掛けて引っ張れば抜けそうな雰囲気ではありますが、
軸の先端がドーム状なのでひと工夫が必要な感じです。
取れる確信が無い上に面倒なので諦めます。
チャックも内部を見ると分離できるようには見えません。
チャックの分離も諦めます。
灯油で洗ってみましたがまったく落ちないので、もしやと思いドライバーでつついてみるとこの通りグリスが割れて剥がれてきました。
いやー、カチカチを通り越してパリパリになるまで乾燥したグリスは初めて見ました。
ここまで乾いてしまうんですねぇ。
てことで洗浄の前にドライバーやピックツールでグリスを剥がすことになりました。
ケース内のグリスも取らないと....
マイナスドライバーでそぎ取っていきます。
ケース内からグリスと一緒にやばそうな金属片が出てきました。
なんとなく割れたギアの破片に見えます。
が、該当する破損個所は見当たらず(・・?
見なかったことにします。
チャックの錆は落としましたが、このままではすぐに錆びてしまうのでフレキシブルバイスのメンテナンスの時に使ったガンブルーに浸けて錆止めします。
外装は触っていないので汚いままですが、
動作はばっちり快調に動くようになりました。(^_-)-☆
速度調整のダイヤルも効くようですが、
このドリルって....反転が無い....(*´Д`)
噛んで動かなくなった時ちょっと面倒ですね。
使いどころあるかなぁ....
コメント
小さめのドリルに見えるので10mm程度までしか噛まないかと思いますが、回転数が900というのは5mm以上のキリで鉄板に空ける場合は普通の回転数です。
昨今の充電式だとトリガーでもコントロール出来て非常に高速で回転もしますが、あれは木工と兼用だからだと思います。
素人ほどバカみたいに高速で押し当てますが、キリ先が焼けるだけですね。
初心者さんは力で押し切ろうとするのでモーターもビットも良く焼きますね。
そもそも焼けるという現象を知らないらしいので、
電動工具の定格運転時間と焼き入れ焼きなましについてやさしく教えてあげてください。